ブレット・ハート、20年前の”モントリオール事件”を語る。「これ以上ない最も美しい一撃。」

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WWE殿堂者ブレット”ザ・ヒットマン”ハート。5度のWWF世界ヘビー級王者、2度のWWFインターコンチネンタル王者、2度のWCW世界ヘビー級王者などに輝いた彼は”現在、過去、未来において最高”と評される。そんな彼は、日刊紙『Calgary Herald』の取材を受け、業界史上最も物議を醸した悪名高き”モントリオール事件”について語った。

今から20年前の1997年11月9日、カナダ・ケベック州モントリオールにて『サバイバー・シリーズ』が開催された。ショーン・マイケルズとのWWF世界ヘビー級王座戦は、ショーンのシャープ・シューターが決まった所で強制終了。タップアウトせずして、当時のWWF世界ヘビー級王者ブレット・ハートは強制的に王座陥落となった。

ブレットが”ハメられた”後の舞台裏にて、彼はビンス・マクマホンに一発のパンチを放っている。どのような一発だったのか。彼は”これ以上ない最も美しい一撃”と形容した。

「たったの一発だったが、あれはとても美しい一撃(パンチ)だったよ。これまでの人生の中で最も心地よく、これ以上ない最も美しい一撃だった。ただただ素晴らしかったよ。あの記憶は俺を笑顔にさせてくれるね。その後すぐに、トリプルHとショーン・マイケルズの両方を同時に叩きのめせたら良かったかも。それが理想だったかもな。…思うに何が本当に重要だったのかはビンスの件だな。彼は控え室の皆の前で、俺に引き下がって欲しかったんだ。ボスであることを示し、面目を保つためにな。だから自ら身体的な状況に身を置いたんだ。バカバカしいよな。だが、自分自身でその状況に追い込み、俺に殴り倒されたんだ。」

ブレット側の視点に立てば”ビンスがブレットをハメた”。ビンス側の視点に立てば”ブレットがブレットをハメた”。当時互いに主張し合ったが、事件から20年経った今もブレットの気持ちに変わりはない。

「努力し仕えた人間に合法的に騙されハメられた。彼らには常に悪評がつきまとうだろうな、俺にではなく。俺が語ったことは全て真実。俺が語ったことは全て実際に起きた出来事で、その通りに起こったことだよ。」

今年で60才を迎えたブレットは、41年前にプロ業界入り。当時は父親スチュハートの”スタンピード・レスリング”でレフェリーとして試合を裁いていた。そもそも彼はなぜ業界入りしたのか。キャリア初期の当時掲げていた目標を語った。

「レスリング業界に入ったのは金を稼ぐ為であり、世界を見て、ガール(女性)と出会う為。達成したよ。それが当時の目標だったんだ。全てを振り返ると自分のキャリアに驚かされるな。素晴らしい仕事仲間や最高の試合に恵まれた。俺にとって最も大事なことだな。それとファンも。全国、全世界で素晴らしいファンを持てたよ。」

[Source: Calgary Herald]