2017年11月7日、その日歴史が動いた。WWE王座を手中に収めたAJスタイルズの1日を追う。

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2017年11月7日、イギリス・マンチェスターにてAJスタイルズは歴史的偉業を成し遂げた。どういうことか。北米以外の地では初となるWWE王座奪取となったのだ(1979年にアントニオ猪木が日本で獲得した当時のWWF王座に関しては、公式記録として認められていない)。

歴史的偉業を成し遂げたAJスタイルズの1日を、WWEのカメラが追った。試合前に彼は何を語っていたのか。

「準備はできた。やるぜ。これが俺らの仕事。俺らはプロフェッショナルだ。これぞ俺が求めていたもの。今夜、WWE王者となるためのチャンスを得た。このチャンスを掴むぜ。ジンダー・マハルは俺より大物かもしれない。奴は俺より強いかもしれない。だが、俺とは違う。」

彼はフェノメナルであることを証明するため、WWE王座奪取を目指しリングに上がる。

「俺に対して疑いを持つ者へ。フェノメナルであることを証明してやる。ただWWE王者になることと、ここマンチェスターで同じことをするのは別物だ。ここでは誰も成し遂げていない。歴史を創ることこそ、フェノメナルだ。」

当時のWWE王者、ジンダー・マハルとの王座戦に臨んだAJスタイルズ。試合は、彼の代表的な技であるフェノメナル・フォアアームを決めて勝利。この瞬間、彼はWWE王者であると同時に、北米の地以外でWWE王座を奪取した初の人物となった。試合後、彼の頭には何がよぎったのか。

「2度目のWWE王者となった。考えられるのはそのこと。皆のことが頭をよぎるね。あの試合で起きたことをどれほど大事に思ってくれたかってね。」

リングを降りれば”フェノメナル”AJスタイルズも、家族を大事にする父親であり夫。会場に来る彼らと何ら変わりはない。しかし、一度リングに上がれば誰もAJのようにはなれない。

「道端を歩いていても、人混みの中で目立つわけじゃない。俺は父親であり夫。家族を大事にしているんだ。彼ら(親)は自分達の子供を楽しませるために連れてくる。子供達のお気に入りのスーパースターを目当てにね。子供を連れた父親、母親は彼らの笑顔を見るために来るんだ。だから俺となんら変わりはない。唯一の違いは、リングに上がれば誰もAJスタイルズのようにはなれないことだね。」

AJスタイルズ曰く、”勝者は勝利への道を見つける”。彼だからこそ言える言葉。

「WWE王座を獲得することは凄いこと。素晴らしいことだよ。だけど、俺は並外れたことを成し遂げた。言葉では言い表せないけどね。非常に大きな意味を持つんだ。勝者は道を見つける。前にも言ったけど、今日もそうだよ。勝者は勝利への道を見つけるんだ。他の誰かが休んでいる時も努力している。他の誰かが頑張ったとしても、更に努力を重ねるんだ。つまるところそれに尽きるんだよ。」

並々ならぬ努力により、WWEで大成功を収めるに至ったAJスタイルズ。更なる向上心を加え、彼の勢いは止まらない。

「誤解しないでくれよ。WWEに来た時、”これが俺らのスーパースターだ。俺らが望んでいた人材だ”という感じではなかった。そうではなかったからね。スポットライトを浴びるに相応しいと自分自身を証明する必要があった。俺はWWE王者に相応しい。満足しているわけじゃない。より優れた存在になりたいんだ。向上させる方法を見つけたい。王座を一度手にすれば、特にWWE王座だけど、少しでも手放せば中毒になるよ。そのことばかり考えてしまうんだ。どうすれば取り戻せるかを考えるようになる。俺は正しい方向に進んでいるよ。もっと欲しているんだ。身を粉にしても構わない。与えられたくはない。与えられれば、そのために頑張ったとは言えなくなる。それは与えられているんだから。俺は何事に対しても、勝ち取ったと言える。俺はそれを望む。勝ち取るよ。」