レッスルマニア史を振り返る、記憶に残る20のコト。

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今年で34回目を迎える業界最大の祭典レッスルマニア。1985年3月31日に記念すべき『レッスルマニア 1』が開催され、これまで数多くの記憶に残る名場面が生まれた。その中から厳選した20もの出来事を紹介。時代の流れと共にご覧ください。

数百万人が熱狂|WRESTLEMANIA III

時は1987年3月29日、米国ミシガン州にあるポンティアック・シルバードームにて『レッスルマニア 3』は開催された。メインイベントは、WWF世界ヘビー級王者ハルク・ホーガン対アンドレ・ザ・ジャイアントの一戦。ホーガンが体重約230kgとされる”世界8番目の不思議”を、ボディスラムでリングに叩きつけた瞬間は、今後も語り継がれていく名シーンとなった。会場に集まった9万人以上の観客及び、全米160の劇場にて視聴していた推定数百万人とも言われる観客を熱狂させた。

究極の挑戦|WRESTLEMANIA VI

1990年4月1日に開催された『レッスルマニア 6』では、WWF世界ヘビー級王者ハルク・ホーガン対WWFインターコンチネンタル王者アルティメット・ウォリアーの王者対決が実現した。試合時間22分48秒、勝利を収めたのはウォリアー。WWF世界ヘビー級王座とIC王座を同時に獲得した初のスーパースターが誕生した瞬間となった。

歴史に残る愛の物語|WRESTLEMANIA VII

ラブストーリーといえばランディー・サベージとミス・エリザベスの物語。1989年にハルク・ホーガンとの対戦に敗れ、エリザベスを失ったサベージは、2年後に開催された『レッスルマニア 7』で彼女と復縁をはたした。当時、サベージのマネージャーはセンセーショナル・シェリー(シェリー・マーテル)。アルティメット・ウォリアーとの敗者引退マッチに敗れ、シェリーに”捨てられた”サベージだったが、会場で観戦していたエリザベスが彼を救い出したのだった。両者が抱き合い「威風堂々」が流れた瞬間は、多くの者に感動を与えた。

世界が衝撃、兄弟対決|WRESTLEMANIA X

この業界で最も有名なレスリング一家と言っても過言ではない、ハート・ファミリー。1994年3月20日に開催された記念すべき『レッスルマニア 10』では、ブレット・ハート対オーエン・ハートの兄弟対決が実現した。好勝負が繰り広げられる中、兄ブレットを丸め込みクリーンな勝利を手にしたのは、弟オーエン。解説を務めたジェリー・ローラーが「世界が衝撃を受けているぞ!」と口にしたように、ブレットが勝つと信じて疑わない者達にとって衝撃の結果となった。

少年時代の夢、叶う|WRESTLEMANIA XII

“ミスター・レッスルマニア”の愛称でもよく知られるショーン・マイケルズが、WWF世界ヘビー級王座を初奪取した舞台は『レッスルマニア 12』。メインイベントで行なわれたブレット・ハートとのアイアンマン・マッチは、サドンデスを含め試合時間61分52秒にもわたる、後世に語り継がれる名勝負となった。最後の決め手はスイート・チン・ミュージック。少年時代の夢を叶え、王座ベルトを抱え込む姿が印象的である。

敗北を認めず、失神|WRESTLEMANIA 13

1997年3月23日に開催された『レッスルマニア 13』では、ストーン・コールド・スティーブ・オースチン対ブレット・ハートのサブミッション・マッチが行なわれた。足に執拗な攻撃を受け、劣勢に立たされるオースチン。”ヒットマン”がシャープ・シューターを決めると、彼は額から大量の血を流しながも苦痛に耐えた。オースチンがタップ・アウトすることは無かった。最後まで敗北を認めず、失神を選んだのだった。

アティチュード時代の幕開け|WRESTLEMANIA XIV

時は1998年3月29日、業界内は”月曜夜TV戦争”真っ只中。『レッスルマニア 14』では、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンがショーン・マイケルズを破り、WWF世界ヘビー級王座を奪取した。試合を裁いたのはあの有名なマイク・タイソン。”月曜夜TV戦争”に大きな影響をもたらす重要人物であった。”アティチュード時代の幕開け”と呼ばれる出来事はいくつか存在するが、これもその中の一つであり時代を象徴している。

史上最悪の結末|WRESTLEMANIA X-Seven

“レッスルマニア史に残る最悪の結末”といえば『レッスルマニア 17』である。メインイベントはザ・ロック対ストーン・コールド・スティーブ・オースチンのWWF世界ヘビー級王座戦。ノーDQ(反則裁定無し)ルールの中、行なわれた試合はまさに白熱。試合も終盤に差し掛かったところで介入した”悪のオーナー”ビンス・マクマホンは、”永遠の敵役”であるはずのオースチンに加勢した。”皆の王者”をパイプ・イスで滅多打ちし、勝利を手にしたオースチンはビンスと固く握手。悪魔に魂を売った瞬間となった。

ICON vs. ICON|WRESTLEMANIA X8

“アイコン対アイコン”と銘打たれた、ハルク・ホーガン対ザ・ロック。世代を超えた両者による一戦は2002年3月17日、カナダ・トロントにあるスカイドームにて開催した『レッスルマニア 18』で行なわれた。業界最大の祭典でアイコン同士が対峙した瞬間、誰もがその光景に魅了され、心が震えた。スポーツ・エンターテイメントにおける最高傑作である。

踏み込めぬ領域|WRESTLEMANIA XIX

2003年3月30日に開催された『レッスルマニア 19』では、ストーン・コールド・スティーブ・オースチン対ザ・ロックの一戦が行なわれた。3度のロックボトムを放ち、試合を制したのはザ・ロック。彼は試合後、リングに横たわるオースチンに向けてある言葉をかけた。誰にも話を聞かせまいと、試合を裁いたアール・ヘブナーさえ追い払い、業界を牽引した”ふたりだけの空間”は心揺さぶられるものとなった。ザ・ロックがかけた言葉は後に判明。「愛してる、感謝するよ。」の二言に加え、オースチンという存在が彼にとってどれほど重要であるか伝えたのだった。「俺も愛してるよ。」、オースチンはそう返した。

封印されし歴史|WRESTLEMANIA XX

“全てはここから始まる…再び”という副題が付けられた『レッスルマニア 20』。エディー・ゲレロは当日、カート・アングルを相手に”ズルしていただき”戦法をとり、WWE王座を防衛。クリス・ベノワはトリプルH、ショーン・マイケルズを相手に勝利を手にし、世界ヘビー級王座を初奪取。エンディングでは、ベノワとエディーの盟友同士がリング上で互いを祝福し、感動をもたらした。しかし、現在ではこのシーンが取り上げられることは無い。WWEがベノワの過去を語ることは無い為、封印された歴史の一部となっている。

“I’M SORRY, I LOVE YOU”|WRESTLEMANIA XXIV

“ネイチャーボーイ”リック・フレアーが引退を懸けた試合に臨んだ舞台は、『レッスルマニア 24』。対戦相手はショーン・マイケルズ。劣勢に立たされる中、最後まで戦う姿勢を貫いたフレアーに対し、ショーンは「すまない、愛してる。」と敬意を表し、最後の一撃を決めた。16度の世界王者とも呼ばれる”生ける伝説”が、WWEのリングを降りる瞬間となった。

祭典への別れ|WRESTLEMANIA XXVI

“連勝記録”と”キャリア”が懸けられたジ・アンダーテイカー対ショーン・マイケルズの一戦は、『レッスルマニア 26』のメインイベントで行なわれた。1年前の祭典でも名勝負を披露した両者の戦いは、またしても名勝負。ジ・アンダーテイカーにしがみつきながらも首を掻っ切り、平手打ちを放った後にジャンピング・ツームストンを受けるショーンの姿は、何とも形容しがたい瞬間となった。”ミスター・レッスルマニア”は引退が決定。祭典へ別れを告げた。

ONCE IN A LIFETIME|WRESTLEMANIA XXVIII

ジョン・シナ対ザ・ロック。世紀の一戦は、2012年4月1日に開催された『レッスルマニア 28』で行なわれた。他を凌駕するトップ・スーパースター同士が対峙した瞬間、どこかハルク・ホーガン対ザ・ロックの一戦を彷彿とさせた。”生涯に一度”のキャッチフレーズに相応しい試合を制したのは、ザ・ロック。それから1年後、彼らは同じ舞台で再戦をはたすのだった。

“連勝記録”の終焉|WRESTLEMANIA XXX

2014年4月6日、ルイジアナ州ニューオーリンズにあるメルセデス・ベンツ・スーパードームにて開催された『レッスルマニア 30』で、ジ・アンダーテイカーの”レッスルマニア連勝記録”が遂に途絶えた。対戦相手は”ザ・ビースト”ブロック・レスナー。彼がF-5を放ち3カウントが入った瞬間、誰もが理解できず、会場は異様な雰囲気に包まれた。『レッスルマニア 7』でジミー・スヌーカを破って以来、21連勝。その記録は終わりを迎えた。

“YES!”|WRESTLEMANIA XXX

記念すべき『レッスルマニア 30』の主役となった人物、ダニエル・ブライアン。彼は当日、トリプルHを破りWWE世界ヘビー級王座戦への出場を決めると、メインイベントにてランディー・オートンとバティスタを相手に勝利した。まさにハッピー・エンディング。誰にでも分かりやすい王道ストーリーが展開された。

DX vs. nWo|WRESTLEMANIA 31

D-ジェネレーションXとニュー・ワールド・オーダー。かつて業界を牽引した2大ユニットが、『レッスルマニア 31』に集結した。”WCW最後の大物”と呼ばれたスティングは、自身初となる祭典出場をはたし、トリプルHと対戦。試合中、DXとnWoの両ユニットが交わり合い、”月曜TV戦争”のアナザー・ストーリーが展開された。”DX対nWo”、誰もが思い描いた夢は現実のものとなった。

波乱の結末、キャッシュ・イン|WRESTLEMANIA 31

『レッスルマニア 31』は、歴史に残る”波乱の結末”で幕を閉じた。メインイベントで行なわれたブロック・レスナー対ローマン・レインズの一戦は、WWE世界ヘビー級王座を懸けた戦いであった。試合も終盤に差しかかったところで、突如姿を見せたセス・ローリンズは、当時保持していた”コントラクト”の権利を行使。レスナー、レインズの両者にカーブ・ストンプを浴びせ、瞬く間に王座を奪取したのだった。

最も勇敢なる男|WRESTLEMANIA 32

2016年、約6年ぶりとなる電撃復帰をはたしたシェイン・マクマホンは『レッスルマニア 32』でジ・アンダーテイカーとの対戦に臨んだ。試合形式は、WWEで最も危険とされるヘル・イン・ア・セル。シェインはケージをよじ登り、十字を切り神に祈ると、20フィート(約6.1m)の高さから決死のダイブを敢行した。ヘル・イン・ア・セルの歴史の中で、自らの意志により飛び降りた人物は彼のみ。”会長の息子”ではない、”最も勇敢なスーパースター”となった。

衝撃の復帰劇|WRESTLEMANIA 33

2017年に開催された『レッスルマニア 33』で印象的なシーンといえば、ハーディー・ボーイズの復帰である。彼らの復帰は試合直前まで公表されず、突如鳴り響いたハーディーズの入場曲に多くの者が歓声を上げた。出場したRAWタッグチーム王座戦では、ラダー上からのスワントーン・ボム、ツイスト・オブ・フェイトを披露し、以前と変わらぬ彼らの姿で観客を魅了。王座を手にした彼らの頭上ではパイロ花火が打ち上がり、皆がこの復帰劇を祝福した。